空き家のゴキブリ対策!出現させないための方法を徹底解説

空き家を久しぶりに訪れたとき、台所や浴室でゴキブリを見かけてギョッとした経験はありませんか?
実は、空き家は人が住む家以上にゴキブリにとって快適な楽園になっている可能性があります。
湿気・暗さ・餌・侵入経路、これらが揃った空き家は、ゴキブリにとってまさに理想の住処です!
この記事では、なぜ空き家でゴキブリが出るのかという原因から、出現させないための具体的な対策方法までを徹底的に解説します。
目次
ゴキブリの出現を防ぐ!空き家での対策方法3選
空き家でゴキブリが出るのは、単なる偶然ではありません。
しかし、正しい対策を講じれば、そのリスクを大幅に下げることが可能です。
ここでは、空き家にゴキブリを寄せ付けないために実践すべき4つの対策方法をご紹介します。
こまめな換気と通水で環境を整える
ゴキブリが好むのは、湿気が多くて空気が滞っている場所。
長期間閉めきった空き家は、まさにその条件にピッタリ当てはまってしまいます。
そのため、定期的に窓を開けて換気を行い、湿気を逃すことが非常に重要です。
また見落としがちなのが「通水」。
キッチンや浴室、トイレの排水口は、長期間使わないとトラップ内の水が蒸発してしまい、下水管からゴキブリが侵入してくる原因になります。
月に1回でも良いので、水を数分間流しておくだけでも効果があります。
ダンボールや不用品を処分して隠れ家を減らす
ゴキブリの隠れ家となる不用品の放置は、繁殖を助長します。
特に湿気を吸ったダンボールや古新聞、押し入れの布団などは巣になりやすいので要注意。
また、古新聞や使わなくなった家具、家電なども、ゴキブリにとっては快適な隠れ場所になります。
これらの不用品を処分することで、ゴキブリが身を隠せるスペースを物理的に減らすことができ、繁殖のリスクも抑えられます。
市販の燻煙剤や毒餌を使った対策
駆除するのが難しいときは、市販の燻煙剤や毒餌の使用が現実的です。
専門知識がなくても使いやすく、初期段階での対策として効果があります。
燻煙剤は煙で巣ごと駆除し、毒餌は巣に持ち帰らせて仲間ごと退治する、という仕組みの駆除剤です。
最初に燻煙剤で全体を処理し、その後に毒餌を使うと再発防止にもなります。
ただし、空き家のように長く放置された物件では複数の巣があることも多く、薬剤だけでは不十分な場合も。
他の害虫がいるなら、専門業者への相談も検討しましょう。
自力での管理が難しい場合は業者の利用も検討
空き家の管理が難しいと感じたら、早めに害虫駆除の専門業者へ依頼することをおすすめします。
遠方や高齢、虫が苦手といった理由で対応が困難な場合、多くはプロに頼るという選択がなされています。
プロに任せれば、巣の特定から薬剤の選定、侵入経路の封鎖まで徹底対応が可能です。
特に築年数が古い物件では、自力では気づけない部分までしっかり処置してもらえます。
料金は面積により異なりますが、長期的な安心を考えれば必要な投資といえるでしょう。
「任せられる安心感」は、精神的負担の軽減にもつながります。
ゴキブリの発生は空き家全体に深刻なダメージ!
「ただのゴキブリ」と甘く見てはいけません。
空き家にゴキブリが発生すると、家そのものの価値を下げるだけでなく、近隣住民とのトラブルや行政からの指導など、様々な深刻な問題へと発展する可能性があります。
害虫は一度住み着くと、巣を作り、繁殖し、家全体に被害を及ぼします。
気づいたときには、床下や天井裏にフンが溜まり、配線がかじられ、異臭が漂うなど、元の状態に戻すには多額の費用がかかるケースも。
ここでは、空き家にゴキブリが発生することで、どれほどのリスクや損害が発生するのかを具体的に解説します。
空き家を放置している方にとっては、決して他人事ではない現実です。
そもそもなぜ空き家にゴキブリが出るのか
「なぜ人が住んでいないのにゴキブリが?」と疑問に思うかもしれません。
実は、ゴキブリにとって住みやすい条件が空き家には全て揃っているのです。
湿気、暗さ、静けさ、餌、侵入口。
閉め切った室内は湿度が高くなりやすく、押し入れや家具の裏などは彼らの絶好の隠れ場所。
つまり、空き家は人がいない分「安全」で「快適」なゴキブリの理想郷といっても過言ではありません。
そのため、放置するほど内部で繁殖しやすくなります。
フンや死骸が蓄積して家全体が不衛生に
ゴキブリが残す「フン」や「死骸」は、家全体の衛生状態を大きく悪化させます。
見落としがちなこれらの痕跡には、アレルゲンや病原菌が含まれ、健康被害の原因にもなります。
特にフンや死骸が蓄積しやすく、悪臭や空気汚染の元になりやすいのが空き家です。
放置が長引けば、通常の掃除では対応できず、専門清掃やリフォームが必要になることも。
ゴキブリの痕跡は「ただの汚れ」ではなく、放置された空き家の深刻な警告サインと捉えましょう。
配線をかじられて火災につながることも
ゴキブリ被害は、火災という重大なリスクにもつながります。
雑食性のゴキブリは、電気配線のビニール被膜をかじることがあり、ショートや発火を引き起こす可能性があるからです。
例えば、家電の裏や分電盤まわりで被膜が傷ついた結果、見えない場所で事故が進行していることも。
実際、配線をかじられたことで火災や発煙に至ったケースも報告されています。
古い空き家では、配線の劣化も重なり、リスクがさらに高まります。
点検や予防措置を怠ると、火災保険の対象外になる可能性もあるため、早めの確認と対策が不可欠です。
隣家に侵入して苦情や賠償トラブルに発展することも
空き家に発生したゴキブリは、近隣住宅にも侵入するおそれがあります。
排水管や壁のすき間を通って越境することで、思わぬご近所トラブルにつながります。
実際に「掃除しても虫が出る」や「臭いがひどい」といった苦情や、損害賠償の請求に発展したケースもあります。
こうした被害が地域全体に広がれば、空き家の評判や資産価値にも悪影響を及ぼします。
トラブル回避のためには、定期的な駆除や管理が不可欠です。
近隣に「管理している」という意思表示をおこなうことも、誤解や不安を防ぐ有効な手段です。
「特定空家」指定で行政からの指導や命令も
ゴキブリの放置を続けると「特定空家」に指定される可能性があります。
これは、行政からの指導や命令、さらには強制措置の対象になる深刻な事態です。
害虫の大量発生や異臭などは、周辺環境への悪影響と見なされ、改善命令や代執行の対象となります。
対応を怠れば、費用の全額請求や、固定資産税の優遇解除による税額アップも起こり得ます。
特定空家になると資産価値は大きく下がり、売却も難しくなります。
行政の介入を防ぐためにも、定期的な清掃や点検、必要に応じた専門業者を活用しましょう。
これからも管理や駆除を続けますか?
ゴキブリ対策を始め、空き家の管理は想像以上に手間と労力がかかります。
月に1度の「換気・通水・清掃・害虫駆除」など「いつか使うかもしれない」という理由で維持を続けているのではないでしょうか。
しかし、実際には「虫が苦手」や「家が遠くて行けない」や「体力的に厳しい」といった悩みを抱え、管理に限界を感じ始めている人も少なくありません。
繰り返しの対処で出費だけがかさみ、根本的な解決には至らない。
そんな状況が続いている場合、別の選択肢を検討することも必要です。
ここでは、空き家の管理が現実的に難しいと感じている方に向けて、今後の選択肢について考えていきます。
虫が怖い、家が遠い、体力的にきついという現実
「自分で管理するのが正しい」と分かっていても、簡単にいかないケースが多くあります。
例えば、ゴキブリなどの害虫が苦手で、掃除や駆除をするたびにストレスを感じてしまう人は少なくありません。
見かけただけでパニックになってしまう方にとって、空き家の管理は大きな負担です。
また、空き家が遠方にある場合、定期的に訪れること自体が一苦労。
交通費や時間の負担も大きく、仕事や家庭との両立が難しいという声も多く聞かれます。
さらに、高齢者や体力に自信がない方にとっては、掃除や荷物の整理、燻煙剤の使用など、全てが重労働です。
こうした現実的なハードルが積み重なり「限界かもしれない」と感じる方も増えています。
繰り返しの駆除や管理に限界を感じている人が多い
空き家の管理において、最も多い悩みの1つが「終わりの見えない繰り返し」です。
ゴキブリを駆除しても、しばらくすると再び出現…。
何度も燻煙剤や毒餌を使っても根本的な解決には至らず、精神的にも金銭的にも消耗していくというケースが少なくありません。
特に築年数が古い物件や、周囲の環境に問題がある空き家は、完全な害虫ゼロの状態を維持するのが難しいのが現実です。
定期的な掃除や通水、換気といった基本管理も、毎月欠かさず行うとなると大きな負担になります。
こうした状況から「もう限界かもしれない」「いつまで続ければいいのか分からない」と感じている人が増えているのです。
思い切って空き家を手放すという選択肢もある
無理に維持を続けるのではなく「手放す」という選択肢を検討するのも1つの方法です。
実際に、空き家を相続したものの使い道がなく、管理に手間もお金もかかるという理由で売却や活用を決断する人が増えています。
最近では、築年数が古い物件や状態が悪い家でも買い取ってくれる業者や、リフォームして再活用するサービスも登場しているので、どうせ売れないと諦める必要はありません。
空き家を手放すことで、精神的な負担や将来的なトラブルの心配も大幅に軽減されます。
「自分で管理し続けるのが正解」と思い込まず、状況に応じて柔軟な判断をすることが、結果として自分自身を守ることにつながります。
「あき家ZERO」にご相談ください
空き家を維持するだけで終わらせていませんか?
管理や維持費、害虫の悩みに追われるばかりで「このままで本当にいいのだろうか」と感じているのではないでしょうか。
「あき家ZERO」は、空き家を「ただの負債」ではなく「新たな収益源」として活用するためのサポートを行っています。
リフォームや再活用、売却など、物件の状況に合わせて最適な選択肢をご提案し、空き家が持つ可能性を最大限に引き出します。
「もう限界かも」と感じたその空き家、実はあなたの資産になるかもしれません。
管理の負担から解放されたい方、空き家を有効に活かしたい方は、ぜひ一度「あき家ZERO」までご相談ください。
プロの視点で、活用の道を一緒に考えていきましょう。
この記事の監修者

高等学校を卒業後、東京トヨペットに3年間勤務。その後、「お客様の気持ちに寄り添った工事をしたい」という思いから独立をし、1989年にサワ建工株式会社を設立。空き家事業だけではなく、新築工事やリフォーム、不動産業など、人が安心して暮らせる「住」を専門に約30年間、東京・埼玉・千葉を中心に地域に根付いたサービスを展開している。東京都の空き家問題に本格的に取り組むべく、2021年から「あき家ZERO」事業を開始。空き家を何とかしたい、活用したいと考えている人へサービスを提供している。