空き家が0円?無料譲渡の仕組みやメリットデメリットを解説

空き家を0円でもらえると聞くと、疑ってしまう方も多いでしょう。
しかし、単純にタダでもらえてラッキーというわけではありません。
税金や修繕費、契約のトラブルといったリスクもあるため、慎重に検討する必要があります。
ただ、この記事を読めば、空き家が0円で出回る理由やメリット・デメリットも理解できます。
低コストで不動産を手に入れて、賃貸・民泊などで収益化するチャンスを獲得しましょう。
目次
空き家が0円になっている理由
空き家の所有者は、0円でも手放したい理由があります。
主な理由と具体例は、以下の通りです。
理由 |
具体例 |
売却が難しい | 立地が悪くて買い手がつかない
築年数が古くて買い手がつかない 人口減少が顕著な地方では需要が低い 更地にしても売れる保証がない |
経済的負担が大きい | 維持費(修繕費・管理費)が掛かる
解体費用(100万~300万円)を掛けたくない |
納税額を抑えたい | 所有しているだけで固定資産税が掛かる
長期間放置すると、固定資産税が最大6倍になる |
このように、空き家になってしまうと、所有しているだけで大変。
そのため、所有者は0円でも空き家を手放したいのです。
空き家が0円でも諸費用は必要
空き家を0円で引き渡してもらうことは、そこまで難しいことではありません。
しかし、所有後に費用が発生することは理解しておきましょう。
ここでは、空き家の所有後に必要となる費用を3種類紹介します。
税金
空き家を0円で引き取ると、以下のような税金が掛かります。
なので、完全無料で貰っているわけでないことを覚えておきましょう。
不動産取得税 | 固定資産税評価額×3%もしくは4% |
登録免許税 | 固定資産税評価額×2% |
贈与税 | (課税価格-基礎控除110万円)×税率-控除額 |
固定資産税評価額とは、簡単に言えば、空き家の価値を示す金額のこと。
この評価は、各市区町村が行います。
どれくらいの評価額かは、所有者に毎年通知されます。
そのため、空き家の所有者に価値を聞くことで、事前に費用を知ることができます。
修繕費
0円で譲渡してもらえる空き家は、老朽化が進んでいたり、手入れが行き届いていなかったりします。
そのため、以下のような修繕やリフォームが必要になることが多いです。
- 屋根・外壁の補修
- 壁紙・床材の張替え
- 水回り設備の入れ替え
この他にも、シロアリの被害に遭っていた場合は、駆除や修繕の費用が加わります。
購入前に現地調査して修繕費を見積もっておくことが重要です。
契約書の作成費
空き家を0円で譲渡してもらう際には、契約書を作成しなくてはいけません。
依頼先は、司法書士や弁護士などの専門家です。
当然、専門家への依頼には費用が発生します。
空き家の所有権移転であれば、1〜3万円程度が一般的です。
契約書が無いことで、大きなトラブルへ発展するかもしれません。
せっかく、空き家を0円で手に入れられるので、問題解決に無駄な費用を掛けないようにしましょう。
空き家を0円で手に入れるメリット
0円の空き家は、あなたが購入したらどんなメリットがあるのでしょうか?
ここでは、無償譲渡の後にどんなメリットがあるのか説明します。
0円で不動産が手に入る
空き家を0円で譲り受ける最大のメリットは、不動産所有の初期費用を大幅に抑えられることです。
通常、不動産を購入する際の費用は、数百万〜数千万円。
しかし、0円で空き家を譲り受ければ、土地も建物も無料です。
田舎暮らしを夢見ている方は、マイホームを持つハードルが下がります。
賃貸や宿泊施設といった投資目的の方は、借入額を大幅に減らせるのです。
カフェなどのお店を開きたい方にも、毎月の賃貸料がなくなるため、0円の空き家は大きな魅力といえるでしょう。
自治体の補助金や助成金を活用できる
空き家を0円で手に入れたにもかかわらず、援助が受けられることを知っていますか?
多くの自治体では、空き家に関する補助金や助成金制度を設けています。
これは、使われなくなった家の活用を促進するためです。
対象となるのは、空き家をリフォームしたり、事業用に活用したりする場合。
実施内容に応じて、費用負担を軽減できます。
受給条件は、自治体によって様々。
0円で購入予定の空き家では、どんな援助が受けられるか事前確認しておきましょう。
リフォームやリノベーションがしやすい
自分なりにアレンジした家を持ちたい方もいますよね?
0円で空き家を購入すれば、その望みを叶えられます。
0円で手に入れた空き家は、土地も建物もあなたのものです。
リフォームやリノベーションしても、誰にも文句を言われません。
さらに、不動産購入に掛かった費用は0円。
そのため、リフォームやリノベーションに資金を回せるのも大きなメリットです。
しかも、空き家のリフォームやリノベーションは、補助金や助成金制度を活用できます。
特に、バリアフリー化・省エネ化・耐震化などは適用されやすいため、自治体の情報を確認してみましょう。
0円で空き家を購入するデメリット
タダより高いものはないという言葉を思い出すと、0円の空き家のデメリットを知りたい方もいると思います。
主に3つ挙がるので、それぞれ解説します。
修繕やリフォームの追加費用
先に触れた通り、0円の空き家でも、諸費用が掛かります。
これは、費用を抑えたい人なら、悩みの種なのではないでしょうか?
0円で譲渡される空き家は、老朽化していることが多いです。
そうなると、修繕やリフォームに費用が掛かってきます。
考えられる主な改修は、水回りや電気設備など。
雨漏りにより屋根全体の張替えは、100万円以上になることもあります。
0円で空き家を貰っても、立て直しに莫大な費用が掛かるのなら、元も子もありません。
無償譲渡を受ける前に、専門家に調査してもらい、修繕費用を見積もっておくのがおすすめです。
契約でのトラブル
知識がなく空き家を0円で譲り受ける場合、契約におけるトラブルに発展するかもしれません。
例えば、空き家に重大な問題があるにもかかわらず、十分な説明なく0円で取引を進められる可能性があります。
契約内容があいまいで、後から問題が発覚することもあるのです。
トラブルを防止するために重要なのは、不備のない譲渡契約書を作成すること。
専門家に間に入ってもらい、契約を締結しましょう。
特に、双方に知識がなく、空き家を0円で譲渡するなら、必ず注意すべきポイントです。
将来の売却先
0円で手に入れた空き家は、将来売却しようと思っても難しくなります。
なぜなら、売値が付かない物件を購入しているからです。
空き家の所有者は、仕方なく0円での譲渡を打診することがほとんど。
建物の状態や立地が優れていれば、ある程度の価格で販売します。
そんな空き家を0円で購入するので、簡単には手放せないことを覚えておきましょう。
将来を見据え、リノベーションなどの手を打っていくのもおすすめです。
0円の空き家を探す方法
0円の空き家について知ったことで、購入するために探す方もいると思います。
ただし、0円の空き家は、通常の不動産売買とは異なり、情報が限られています。
選択を誤らないためには、探し方の知見を持っておかなくてはいけません。
最もメジャーな方法は、空き家のマッチングサイトを利用する方法です。
個人間で譲渡するよりも信頼性が高く、リスクを最小限に抑えられます。
さらに、物件情報だけでなく、補助金や助成金などの情報も得られる場合があります。
これらを活用することで、できる限り0円に近い価格で空き家を所有できます。
また、親族や知人に0円で空き家を譲ってもらうのも1つの手段です。
信頼関係を構築できていれば、スムーズな無償譲渡を進められます。
とはいえ、空き家を無償で貰うと、問題に発展する可能性があるのは前述の通り。
0円という安さに固執せず、適切な出費は渋らないようにしましょう。
無償譲渡物件を活用する方法
空き家を0円で手に入れた後、どのように活用するかは考えられていますか?
空き家の活用方法はいくつかありますが、損得は選択肢次第。
0円からプラスの収益にできるよう、それぞれのメリットとデメリットをまとめました。
活用方法 | メリット | デメリット |
自宅(居住) | 低コストでマイホームが手に入る | 修繕費が高くなる場合がある |
賃貸物件 | 家賃収入を得られる | 空室リスクがある |
宿泊施設 | 観光地なら高収益を期待できる | 空室リスクや管理の手間がある |
コワーキングスペース・カフェ | 収益を得ながら地域活性化に貢献できる | 立地が悪いと集客が難しい |
0円で空き家を入手して適切な活用を
0円の空き家は、初期費用を抑えられるという魅力的なメリットがあります。
その一方、修繕費や将来の売却など、注意して活用しなくてはいけません。
0円空き家を活用する際は、物件の状態をよく確認し、専門家に相談することが重要です。
もちろん、個人で進めることもできますが、通常よりリスクが大きいことは理解しておいてください。
「空き家ZERO」では、空き家の売却や購入、0円での譲渡もサポートしています。
物件に関するお問い合わせをお待ちしています。
この記事の監修者

高等学校を卒業後、東京トヨペットに3年間勤務。その後、「お客様の気持ちに寄り添った工事をしたい」という思いから独立をし、1989年にサワ建工株式会社を設立。空き家事業だけではなく、新築工事やリフォーム、不動産業など、人が安心して暮らせる「住」を専門に約30年間、東京・埼玉・千葉を中心に地域に根付いたサービスを展開している。東京都の空き家問題に本格的に取り組むべく、2021年から「あき家ZERO」事業を開始。空き家を何とかしたい、活用したいと考えている人へサービスを提供している。